プロ野球 守備力と走力が試合の鍵を握る事がある

プロ野球に於ける醍醐味と言えば、勝敗の鍵を握る試合終盤の7回・8回・9回の攻守が挙げられますが、その中で活躍するのが守備力・走力を売りにしている選手です。

守備力が強い選手が終盤に重宝される理由としては、1点を争うシーンで犠牲フライを打たれると、肩が弱い選手の場合はバックホームの際でアウト出来る可能性が低くなるものの、肩が強い選手の場合はアウトに出来る可能性が高まって1点差ゲームを制する事ができ、二遊間で守備固めに入る場合は、守備の上手い選手がいる事で併殺打に打ち取れる可能性がアップするからです。

走力の高い選手が欠かせない理由は、終盤でピンチランナーとして塁に出る場合に相手投手を揺さぶる事(何度も牽制をさせる事で投球に集中させない)が可能で、バッテリーの隙があれば盗塁に繋がるので、サヨナラのチャンスを作る事が出来ます。足が速い選手は、セカンドに進めばヒットで帰塁する可能性も高まる事から、多くのチームで走守両方に長けている選手を終盤まで残しておく事が一般的です。

走守で活躍が出来る選手は、仮に打率が2割前後で低い場合であっても試合の大事なシーンで活躍するので、1年間1軍に帯同して試合終盤に備えるための準備をシーズン中の毎試合で行います。なお、足や上半身のケアを入念に行うために、自分の給料で専属のトレーナーを雇い、試合前と試合後のマッサージや関節のチェックを実施している選手も一部で存在しています。